アジアパシフィックの英語の中で、特に聞き取りにくかったのがこのSinglishという類のもの。シンガポールやマレーシアの中国系の人たちの英語の発音である。
これは生まれた時から、中華系の英語を聞いて育っているので、そのアクセントがネイティブとして板に着いている。この発音も慣れれば言ってしまえばそれまでであるが、
ヒントは、中国語のピンインという4つの発音方法の影響を強く受けているということ。
ピンイン(PinYin)には、第1声から第4声まで4種類の発声方法があります。大まかには、以下の通り:
第1声 発声と同時に高い(強い)音で始まり、終始その高さの音
第2声 発声から徐々に高い(強い)音に変化
第3声 発声からあまり力なく(弱い)「あ〜ぁ」という日本語の溜息のような発声
第4声 発声直後に高い(強い)音始まり、徐々に弱い音に変化
すべての漢字には、1つの音とこれらのピンイン4声が割り当てられていて、日本語のように、音読みや訓読みによって読み方が変わるということはありません。
前置きはさておき、彼らの英語では、欧米人のアクセントが通用しな。例えば、 ”Actually” を欧米人が発音すると、通常一番最初のAにアクセントがありますが、Singlishでは、むしろ一番後ろのlly にアクセントが来て、間延びした発音になります。
(つまり、アク・チュア・リーのリーを一番強く発音します)
言い回し的にも、いくつか特徴的な熟語を使います。例えば、「最終的には」という場合、”End of day” という熟語を使いますが、この発音も、エン・ドブ・デーイのデーイの部分を間延びして、強調して発音するとそれらしくなります。
中国語で、「了」という語がありますが、これは、その直前の文章や単語を強調する文字で、例えば、タクシーを呼ぶときは、”Taxi Leh(卓士了)”と、やはり最後のLeh(ラー)の部分を間延びして強く発音します。
ということで、現地の発音を聞くに越したことはないのですが、私の勉強方としては、英語以外の言語も最低発音ぐらいは勉強しておくことです。私の場合、NHKのラジオ講座で、中国語の発音を勉強したりしています。